ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

Linzertorteドイツ家庭・我が家のクリスマスのケーキ

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日本のクリスマスはイチゴのケーキ

フランスのクリスマスはブッシュドノエル

ドイツはStollen・・・

 

ではなく、

 

本来のStollenは『もうすぐクリスマスね』

と、

クリスマス本番までに食べてしまうケーキなんです。

 

Stollen・・・

本年2021年はお粉3キロ分、

大小合わせて17本を焼きました。

 

 

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小人数だったりお忙しかったりして、

クリスマスまでにStollenを食べきれない場合には

祝日中にもテーブルに置いてあるご家庭もあることでしょう。

 

我が家の場合には11月中に焼きあげ、

12月6日の聖ニコラウスまでにはお配りしてしまい、

自宅分はお茶の時間に毎日少しづつ切って食べ切ってしまいますので、

12月24日から26日までの祝日内用には別のケーキを焼いております。

 

それがLinzer Torte

 

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オーストリーの町リンツの名前がついたこのお菓子。

 

シナモンとグローブを入れるクッキー生地が基本ですので、

切っても乾かず、数日楽しめることができます♪

 

ず〜っと昔・・

そう、35年前くらい?

に友人のお母様からいただいたレシピをそのままご紹介しますね。

 

 

小麦粉200gに小さじ1杯のベーキングパウダーと

小さじ半分のグローブパウダー

小さじ1杯のシナモンパウダー

お塩少々をよく混ぜておきます。

 

ここに小さめの卵1個と冷たいバターを半パック

そう・・125g入れて最初はフォークで、

そのあと手でよく混ぜて、クッキー生地状にしてから

ラップに包みしばらく放置しておきます。

 

キッチンが暖かい場合には冷蔵庫へ。

 

これを引き伸ばしてケーキの台に敷き込み、

上にお好きなジャムを均等に塗り、

残った生地を1センチ幅くらいの帯に切って、周りと中心に帯状に重ねていきます。

 

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重ねた生地の上部に卵黄と牛乳を混ぜたものでコーティング。

 

170度のオーブンで25分ほど焼いて出来上がり♪

 

ケーキの型の大きさにより、生地が残ることもありますが、

それはもう一度伸ばしてから、

お星さまとかのクッキー型で抜いて焼いてしまっています。

 

 

 

第1アドベントの前からなんだかんだと忙しい毎日なのですが、

本番の『騒ぎ』は我が家では23日から始まります。

 

 

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そして迎える24日。

 

日本ではクリスマスイブは恋人同士で過ごす夜らしく、

『ぼっちでメリクリ』とかいう会話もあるそうですが、

我が家は怒涛の日。

 

12月24日のお昼頃に

家族総出でもみの木を飾り・・

 

 

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今年はもみの木を飾る際に

家族会議までありました(笑)

 

*理由*

 

今年のもみの木の先端に膨らみがあり、

先を切らないと一番上に乗せる飾りが乗らないため(笑)

 

私はどうでも良いのですが、

主人と婿たちは先端を切ると来年良いことがないとか言い、

娘は先端の飾りがなければうちのクリスマスではないと言い・・

 

で、

民主主義による(笑)投票の結果、

今年は先端の飾りはなしということになりました(爆笑)

 

飾り付けが終わったもみの木の下には

家族のみんなが、家族のそれぞれへ準備したプレゼントが置かれます。

 

 

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お着替えをして聖夜のミサに行き、

教会から帰ると毎年我が家では

ゆっくりとラクレットをいたします。

 

お肉やお野菜を焼いて、チーズと合わせるご家庭もあるみたいですが、

我が家のラクレットはあくまでもスイス流。

 

 

 

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茹でたジャガイモにピクルス類

そしてチーズのみしかありません。

 

ラクレットの途中で一つづつ

『誰それから誰それへ』

と、

もみの木の下に置いたプレゼントを手渡ししながらみんなの前でそれをあけ、

そのプレゼントを選んだ理由やウンチクも話したり・・・

 

 

夜もゆっくりと更けていきます。

 

 

ある程度お腹がいっぱいになったら、

キュウリ探しが始まります。

 

キュウリ探しは、

ラクレットをしている最中に

大人の誰かがキュウリをもみの木のどこかにそ〜っと隠し、

それを子供達が探すというお遊びなんです。

 

 

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キュウリを見つけたら、

もう一つご褒美のプレゼントがあるというこのゲーム。

 

聖夜のお夕食のつきものの

大人の会話に飽きちゃう子供たちの途中のお遊びとして

ドイツでは昔からあるのですって。

 

 

 

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以前は本物のピクルスを使っておりましたが、

数年前にこのオーナメントを見つけてから、

キュウリ探しのキュウリはこれになりました(笑)

 

 

今年は

もみの木の根元のところに一見ではわからないところに上手に隠してあったらしく、

 

 

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7年生の孫まで探すのに苦労しておりました(笑)

 

クリスマスの後に控えているのがお年越しとお正月。

 

年越しそばと、

残ったお野菜を年越しさせないという江戸風のかき揚げは欠かせず、

そしてできるだけおせちも整えたい私。

 

日本での風習を子供たちにも伝えたく、

28日には日本のお正月の支度に入ります。

 

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ドイツで過ごされるお正月。

あっという間でなんだかイヤになっちゃう元旦だと思います。

 

でもなんとか乗り切りましょう。

 

 

dusseldorf.hatenablog.com

 

来年2022年2月の教室はまだお席がございます。

ご質問、お申し込みは日本語専用メールの

frankpetzchen@gmail.com

までどうぞ、

 

Home - Frank Petzchen - Kochbücher Kochseminare Kochkurse Kochschule Düsseldorf

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もういくつ寝るとクリスマス・・・くらいになったらケールの煮込みを作ります

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第4アドヴェントを過ぎればあっという間にクリスマスですね。

 

メリークリスマス

メリクリ

 

の言葉は

最近の日本では12月の中旬以降は当たり前感覚で。

 

ドイツでも

クリスマスおめでとうの意味の

 

Frohe Weihnachten

 

という文字はあちらこちらで見かけますが、

 

実際には12月25日と26日のみの挨拶とされています。

 

ですので

その前のこの時期のドイツ語での挨拶は

 

Schöne Weihnachtstage

Schöne Feiertage

 

が実は正式。

 

 

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自宅では明日23日から26日まで怒涛のような日々となります。

 

人数も増えますので、

煮込み料理も作っておき・・

 

クリスマスのお料理とは関係なく、

冬場、人数が増えるときにいつも作っておくのがケールの煮込み。

 

 

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ケールはGrünkohlといい、

 

 

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葉っぱでも売られていますが、

冷凍でもあります。

 

 

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Kohl

キャベツの類は霜に当たると甘味が増すので、

今年の比較的温かった11月ごろは、

庭での収穫物や買ってきたものは

わざわざ葉っぱごと冷凍庫に一度入れておりました。

 

こちらが自宅の庭のケール

 

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市場で売っているケールは

 

 

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チリチリの葉っぱの中まで

泥や砂がついていることが多々あるので、

自宅のキッチンを改造する前はお風呂場に持っていき、

バスタブの中でシャワーで洗ったりしたこともありました。

 

 

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洗うときにはまず茎から葉っぱを外すのですが、

スーパーでは外した葉っぱだけでも売っています。

 

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中心の茎はとても硬いため、

残念ながらコンポスト行きとなります。

 

このお料理はとってもカンタン。

 

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ただ単にベーコンとか燻製肉と煮込むだけ。

 

 

 

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といっても地方によって色々あって、

水っぽく仕上げるのがこのラインルール地域ですが、

ドイツでも北の方向に行くと、しっかりとしたコンパクトなものになります。

 

そして

玉ねぎやポワローネギを豚の脂と炒めてからケールを入れて煮込む地域もあり。

 

私はこの方法が気に入っていて、

ケールを煮るときにはポワローネギを3本ほど刻んで入れております。

 

 

ジャガイモと煮込んでしまうタイプのものや・・

 

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『日本にないジャーマンポテト』を添えたもの等

 

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色々です。

 

『ピンケルというソーセージが入らなければケールの煮込みとは言わない』

 

北ドイツのオルデンブルグ出身の友人は申しますが、

ピンケルっていう言葉、

ドイツ語単語としてはなんだかご存知ですか?

 

実は『おしっこをする』という意味でもあるんです(笑)

 

ドイツでも

南の方ではあまり食卓には登らないようで、

一口に『ドイツ食』といっても場所により色々な違いがありますね。

 

自宅では

そのときの気分によって、コンパクトなものかラインルール地方風にするかにしております。

 

でも欠かせないのが燻製したスペアリブ

 

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お肉屋さんでこれを買い、

ついでに燻製した豚の脂も分けてもらい

大鍋に煮込んでベランダへ。

 

これで明日から始まる怒涛の日々の最中、

 

お腹が空いたけれど、いつディナー?

何か食べるものある?

 

と聞かれたとき、

「ベランダの大鍋の中にケールを煮込んであるから、電子レンジでチンして食べといて」

ということがこれでできます(笑)

 

 

クリスマスの休暇中でのケールの煮込み・・

は一般的ではありませんが、

どうやら娘たちには我が家の味なようで。

 

 

娘たちにとってクリスマス時のケールは、

おせちに飽きたとき、

買い置きのカップラーメンにお湯を入れてすすっとく・・

という感覚になってしまったのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022 年のお教室のご案内

 

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今年もわずかになりました。

 

次回のお料理教室のご案内です。

 

来年2022年は

2月1日と2月2日に予定いたしました。

 

 

両日とも内容は一緒で、

朝9時半にカールスプラッツ市場横で集合、

当日の食材のお買い物をした後に、徒歩1分のスタジオで一緒にお料理いたしましょう♪

 

お子様のいらっしゃる方も多いので、

13時30分までにはお食事を含めて終われるように努力いたします。

 

 

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2月といえばバレンタイン。

 

日本では

気になる男性にチョコレートをプレゼントいたしますが、

こちらでは『愛の日』となっていて、

愛する家族やパートナーと時間を共に過ごしたり、

香水や花束などを双方からプレゼントしたり♪

 

この日は二人でセレクトしたレストランを予約して、

ロマンチックな夕べを味わう方も多いみたいです。

 

ですので2022年のバレンタインは

こちら風に。

 

でも『いまだに』コロナ禍ですので、

ご家庭でゆっくりと

おうちディナーを楽しんでみませんか?

 

 

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というわけで選んだメニューは・・

 

・Gefüllte Poulardenbrust auf Wintergemüse mit Champignonrahmsauce

詰め物をしたチキンの胸肉と冬野菜、マッシュルームのクリームソース

 

・Himbeer-Schokoladen-Dessertküchlein

ラズベリー入りの小さなデザートチョコケーキ

 

です。

 

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どれも準備しておけるものなので、

キッチンに立ちっぱなしにならないし。

 

絶対に失敗しないホワイトソースの㊙️テクもご伝授いたします♪

 

 

 

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ご質問、お申し込みは日本語専用メール

 

frankpetzchen@gmail.com

 

私 アウミュラーまでどうぞ。

https://www.frankpetzchen.de

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Wintersalat mit geflämmten Käse 焼きチーズの冬サラダ

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12月

 

クリスマス前のこの時期は

 

家の中をクリスマスカラーの赤と緑にしていきます。

 

 

 

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朝起きても真っ暗だし。

 

 

 

おまけに毎日どんよりとしているドイツの12月は、

 

もしかしてこのクリスマスという一大行事がなければ

 

国民全員ウツになってしまうのではないかしら・・

 

なんて

 

思ってもしまいます。

 

 

 

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12月には

 

太陽を浴びた新鮮なお野菜は入手できませんが、

 

それでも食卓では冬なら冬での楽しみもあります♪

 

 

 

きゅうりやグリーンのサラダをぱぱっと切ってハーブを散らし、

 

レモンやオリーブオイルをささっと混ぜて作るドレッシングで和えるサラダ、

 

熟したトマトにモッツァレラ、

 

そしてバジルをちょんちょん・・・

 

ていうのは夏。

 

 

 

この時期には例えばこれ

 

 

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カマンベールタイプのシェーブルチーズを使ったサラダはいかがでしょう?

 

 

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シェーブルチーズはお好きでないという方も、

 

火を通すとガラッとタイプが変わるこのソフトチーズ

 

 

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一度お試しになってはみませんか?

 

 

スーパーのチーズが並んでいる棚にあります。

 

 

これを

1.2センチほどの厚さに切り、

 

 

白と黒のゴマを片面につけて、

 

 

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ゴマがついている方をオーブンシートの上にのせ、

 

グリルで上面をちょっと焼くだけ。

 

もしくはガスバーナーで炙ります。

 

そして、

 

シェリー酢がいちばん良いのですが、

なければ白のワイン酢とくるみオイルを

 

1:3でシェイクしたドレッシングで和えたサラダとサーブしましょう♪

 

 

サラダはチコレやエンダイブなど・・・

 

ちょっと苦味があるお野菜が合います。

 

 

 

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このサラダは

 

この時期

大きな方のスタジオでもよく登場していて。

 

 

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みなさまにとても人気があります。

 

 

 

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コツが一つ。

 

 

 

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小鍋に

 

白ワイン酢と同量の蜂蜜

そして

タイムの葉っぱを刻んだものを入れ、

 

とろっとするまで煮詰めます。

 

これを

チーズもサラダもサーブ用のお皿に全て着地させたあと、

さっとチーズの上からかけて・・・

 

 

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胡椒をカリカリ。

 

 

もしどうしてもシェーブルチーズがお口に合わないようならば、

 

小さめのカマンベールチーズでも代用できます。

 

 

タイムはフレッシュなものをお使いくださいね。

 

 

プロヴァンスの香りとなります♪

 

 

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この大きなメガフォンみたいの道具が出てきたら、

 

クリスマスツリーを買う時期となったということ。

 

 

 

この道具の大きな方にもみの木の先端を入れて、

 

 

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小さな方から引っ張れば、

 

もみの木にネットがかぶさった状態になり、

 

 

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持ち運びがしやすくなるための道具なんです。

 

ドイツでは

 

どんなに仲が良くてももみの木選びで一悶着起きるという家庭が多いらしく、

 

我が家も例外ではありません。

 

毎年

主人は自分の体型に似た幅広が欲しいのですが、

 

私は幅広ですと部屋の場所を取るため。、

 

スマートで背高のっぽのイケメン系が好きで。。。(笑)

 

 

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モミの木が

モメの木・・・

 

にならないように今年も頑張ります(爆)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1. Advent 第一アドヴェント 2021

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Advent, Advent,

ein Lichtlein brennt...

 

Erst ein,

dann zwei,  dann drei , dann vier,

 

dann steht das Christkind vor der Tür

 

 

ドイツ人なら誰でも知っているこの小さい詩・・・

 

 

『アドヴェント アドヴェント

1本のろうそくが灯っているよ

最初は1本

そして2本、次に3本、そして4本

そうしたらクリスマスの天使がドアの前に立っているよ』

 

という詩ですが、

作者は不明だそうです。

 

この詩には続編もあり、

 

 

und wenn die  fünfte Kerze brennt,

 

dann hast du Weihnachten verpennt !

 

そして

5本目のろうそくが灯っていたら、

クリスマスをうっかりしてて寝過ごしちゃったんだ!

 

 

という・・・(笑)

 

 

日本でも最近ではお馴染みのクリスマスリース。

 

市販されていますが、

私は毎年手作りしております。

 

といっても、

買ってきたリースに飾り付けをするだけですが。

 

 

その年その年の状況で

飾り付けも変わっていきます。

 

昨年は娘がクリスマス時期に結婚いたしましたので、

全て白に統一いたしました。

 

孫が生まれた年には

それなりの夢のあるリースに。

 

でも

今年は色々と用事で忙しくて、

前日に急に用意をするという

ドロナワ方式の突貫工事でしたが、

ろうそくに火を灯したらそれなりになりました。

 

 

 

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ドイツの家庭では、

このアドヴェントの時期からクリスマスの準備が始まります。

 

 

アドヴェントは皆さまもうご存知ですが

クリスマスの4週前の時期のこと。

 

地下の箱に眠っていたお飾りを出し、

家中をクリスマス色にしていくのもこの時期からです。

 

 

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ゲスト用トイレのタオルもクリスマス柄に変え、

 

階段の手すりもそれなりに・・

 

 

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お配りもののStollenも次々とパッキングし、

 

 

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と、

12月に入るともっと忙しくなるのですが、

人恋しくなるのもこの季節。

 

 

『ワインでも一緒にいかが?』

 

 

と隣人や友人に声をかけ、

 

(なんだか怪しい雲行きですので、再度ロックダウンする前に・・

そうならないことを祈りますが・・・)

 

一晩にご夫婦1組のみだけお呼びして、

よもやま話をしております。

 

そんな時に便利なのがタパス。

 

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色々作っていてはキリがないし、

お呼びするとなっただけで気が疲れるし・・

 

それが続けば

お互いに遠慮の関係になってしまいますので、

 

こういう時には市販のデリもおおいに利用しましょう。

 

チーズにパン、

そしてワインだけでも十分。

 

瓶詰めの買い置きのオリーブだって、

 

瓶から出して水を切り、

ニンニクのすりおろしにレモンをひとかけ、

 

そしてパセリとオリーブオイルに前もって漬け込んでおけば

あら?

これ、もしかして、あそこで食べたオリーブなんじゃない?

 

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というお味にヘンシンしちゃいます♪

 

こういう場合、

テーマになりそうなものを一つ作っておくのもホストとして大事。

 

 

例えば

旅行先で見つけたワイナリーから買ってきた

とっておきのワインを開けるとか、

 

自分でも

 

『これはキレイね♪』

 

内心ちょっと鼻が高くなるようなテーブルセッテイングをしてみるとか。

 

 

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このタパスの晩は、

 

お花屋さんから

自宅の庭で夏に咲くバラと同じ種類のバラを買い、

ビターのカラビンに入れて生けてみました。

 

案の定、

 

『あら、素敵!

まるで夏の庭先に座っているみたいね』

 

と、

お褒めの言葉をいただき、

 

それからお庭の話、

バラの手入れの話、庭師の話・・・etc

 

と、

夜がふけていきました。

 

 

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主婦はお家ではシェフですが、

だからと言って

台所に立ちっぱなしなんてとんでもない。

 

 

こういうスタイルなら会話に参加できて、

とっても楽しい晩を過ごすことができます。

 

 

NRW州はまだなんとなく保っておりますが、

新種株のオミクロンも発見されたそうで。

 

でも、どうか再度ロックダウンとかにはなりませんように・・・

 

 

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ドレスデンのクリスマス市 2021年

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ドレスデンのクリスマス市

Striezelmarkt

シュトリーッエルマルクトは、ドイツで一番古いクリスマス市と言われております。

 

 

「クリスマス市は3箇所見たら、ほとんどどこもおんなじよ」

 

とか普段は申しておりますが、

クリスマスの時期のドレスデンはやはり一度訪問する価値はあると思います。

 

暗い橋の横の

どっしりとしたオペラ劇場にも明かりが灯り

 

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ピアニストがバッハのピアノ曲や

クリスマスのジャズを弾いていたり・・

 

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ともかく寒いドレスデン。

 

一番底が厚いブーツを履いても寒く。

 

なので、

ホットワインで悴んだ手を温めながら歩きます。

 

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ホットワインはやはり

寒くて暗い場所でいただくのが一番ココロに染み入るような気がいたします。

 

1945年に爆撃を受け、レリーフを除いたほとんどが瓦礫となりましたが

東西統一後、地べたに転がる石の一つ一つを拾い上げ、

番号をつけて積み重ねていくという、気の遠くなるような作業ののち再築された

聖母教会Frauenkirche

 

普段は夜はひっそりと佇む聖母教会ですが、

この時期はとてもロマンチックとなります。

 

 

 

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先々週のお教室の時に

クリスマス市についてご質問があり、

 

「ドレスデンですか?

クリスマス市の準備はできていると聞きましたよ。

今年は大丈夫そうですね」

 

とか申しましたが、

コロナ情勢により、ドレスデンのクリスマス市は2021年も中止となりました。

 

残念です・・・(涙)

 

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来年こそは『普通』の生活に戻れますように。

 

 

 

 

嫁ぎ先に伝わるシュトレンそしてアドヴェンツカレンダー2021

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先々週、皆様とお教室で焼いたシュトレンStollen

 

いかがでしょう?

 

鏡開きならぬ

シュトレン開きはなさいましたか?

 

思われていたお味になっていたことを願っております。

 

 

 

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自宅でも今年は

3キロのお粉分、大小合わせて計17本を焼きました。

 

焼いたシュトレンは主人の仕事関係の方へ、

 

また、孫たちのお稽古事の先生方へ、

 

親しい友人やご近所へとお配りものになっております。

 

 

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そして、

なんと、義弟までもが

 

「ねえ、今年も焼いた?」

 

と、聞いてきました。

 

ドレスデンの義叔母が高齢のためシュトレンを焼かなくなってから

 

私がその慣例行事を受け継いでおりますが、

 

それを知っている義弟が1本おねだりの電話をかけてきて・・・

 

かつて東ドイツの時代は、

このシュトレンを焼くために

 

バター等の材料を並んで買っていたそうで。

 

そのシュトレンは

大事に大事に布に包まれ、西側へ郵送されてきたものでした。

 

今のドイツの生活からは考えられないですよね。

 

シュトレンを焼くと、家中にとても良い香りがして。

 

冬時間になって、もっともっと日が短くなったのに・・

 

そして毎日どんよりとしたお天気なのに・・

 

この香りに包まれるとなんだかウキウキしてしまいます♪

 

 

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毎年10月になると

2キロほどのレーズンをラム酒につけます。

 

ホームメイド のラムレーズン♪

 

シュトレンを香り高く、

そしてしっとりとさせるのがラムレーズンの目的ですが、

 

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ラムレーズンは、

 

バニラアイスにかけたり、パンケーキに入れて焼いたり、

 

寒い時にお紅茶にちょっとだけ入れたり、

 

また

ローストの詰め物にしたり・・・

 

と、

一年中重宝しております。

 

 

シュトレンを焼く時期になると

始まるのが

 

これまた毎年慣例アドヴェンツカレンダーAdventskalender作り。

 

1985年から

毎年毎年・・作っております。

 

 

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最初は一つでしたが、

 

子供の数の分、いつの間にか増えていきました。

 

下の娘が

 

『今年はいらないかも』

 

と言ってくれた時には長女の娘がもう3歳になっていて、

 

入れ替わりでまた3歳児用のを作り出しました。

 

 

 

若いママだった頃、

 

どこかの雑誌で見た写真を参考にして作ったのがこれ

 

 

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赤と緑のフェルトで作ってあります。

 

 

フェルトですので、布用のセメダインでつけれますが、

 

星は手縫いでつけました。

 

このカレンダーはそのまま孫に受け継がれております。

 

 

 

出来合いのを買ってしまえば早いのですが、

 

その子の成長に合わせて24日間分の袋の中に入れる中身も変わっていき、

 

それも楽しみの一つです。

 

今から思えば、

 

どの子に何を入れたか、毎年書き止めておけばよかったと・・・

 

 

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幼稚園の頃には

 

天然石や貝殻、

 

シュタイナー幼稚園で使うワックスクレヨン

 

絹の布で作った小さなテルテルボウズ

 

そしてフェルトの野菜や果物でしたが、

 

下の孫も今年は入学したので、

 

定規や消しゴム、小さなメモ帳等、内容が随分変わりました。

 

12歳の孫には

 

ちょっとだけ、

ほんの気持ちだけピンクになるリップスティック

 

そして手鏡、

 

それに大人でも使えるスケジュール手帳etc・・・と、

 

背伸びしたい年齢に合わせたものとなりました。

 

もちろん

チョコやグミは数日分、入っております。

 

でもちょっとだけ♪

 

 

このAdventskalenderを作る作業は、

結構大変なんです。

 

24個を人数分・・・

 

孫4人ですので4人分を

それぞれの年齢に合わせて探して買うところから始まり・・

 

秋になったから探すのでは時間もなく、

大変なことになるので、

 

一年中、何かみつかたらともかく買って、

 

それ用のボックスに集めております。

 

それを一つづつ包み、間違えないようにそれぞれのカレンダーの袋の中へ。

 

 

こういうことは床の上でやったほうがやりやすいので、

 

床にぺちゃんとおすわりして、黙々と作っております。

 

でも、

私は昭和の日本で生まれて育っておりますので、

 

私自身はアドヴェンツカレンダーはもらったことがありませんでした。

 

ということを

昨年ちょっとだけもらしたらしく。

 

それを覚えていた婿が、

 

なんと今年は

 

私にAdventskalenderをプレゼントしてくれました♪

 

 

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Ritualsのもので、

娘と私に一つづつ、2つ購入してくれていました♪

 

 

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アドヴェンツカレンダーを

子供のために、そして孫のために作り続けて36年。

 

生まれて初めて私も

いただくことができました(涙)

 

生まれて初めてアドヴェンツカレンダーを手にして

 

やっとわかりました!

 

なんで子供達がこんなに毎年楽しみにしているかを!

 

ドイツの冬は暗く寒く

 

12月ともなれば真っ暗な中、

ランドセルを背負って学校にいくドイツの子供達。

 

でも、これがあれば起きられるし、

 

それよりも何よりも、

 

クリスマスのシーズンがこれでもっと毎日楽しくなるし、

 

そして、

クリスマスの数日前の12月21日の冬至からはまた、

 

少しづつ 少しづつ

 

日が長くなる・・

 

その希望がいっぱいのカレンダーだったんです。

 

なんだか毎年嫌な11月が

 

これでパーっと明るくなりました。

 

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自宅の暖炉の前に置き、

 

12月1日になるのを楽しみに楽しみにしております。

 

Lieber Malte,

Vielen vielen Dank.