ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

ドイツで作る餃子の皮

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日本でしたらすぐに買える餃子の皮も、

こちらでは冷凍品のみで・・

 

 餃子の皮は時間はかかりますが、

決して難しい作業も工程もありません♪

 

日曜日とか、ご家族そろっての餃子つくりはいかがでしょう?

 

ドイツの粉を使ってもできる餃子の皮についてのご質問がございましたので、

ここにも書きますね。

 

焼き餃子用の皮は、覚えやすい分量として:

 

小麦粉 typ550   100g

            typ405   100g

 

この二つとお塩を小さじ1/2をボウルに入れて混ぜます。

 

そこに熱湯を約100ml前後とサラダオイルを少量・・・

 

要するに全部数字は・・・100♪

 

これをまずお菜箸3本使ってよく混ぜ、粗熱が取れたら手で。

 

よくこねて、ラップをかけて1時間ほど室温でねかしておきます。

時間はそれ以上になっても大丈夫です。

 

例えば日曜日の午前中、生地をねかせ、中身も作って冷蔵庫に。

そしてお散歩へ。

 

 

ねかせておいた記事は、

もし手動のパスタマシーンがあれば、それでどんどん薄くしていき、

お茶缶の蓋か何かで丸型に抜き取れば完成。

 

 

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ない場合は全て『手』ですが、

プロみたいに棒状にしてから、一枚づつのしていくのは難しいので、

テーブルに打ち粉をして、

その上で綿棒で全て薄く一枚に、そしてそれを抜いていく方が簡単だと思います。

 

この辺りはご主人に手伝ってもらい、

できた皮から順番に中身を包んでいきましょう。

 

包んだら焼き目のつく下側・・(後から上面になる側)・・・に打ち粉をチョチョっとつけて、オーブンの天板に並べていけば、

もしかして中身から出る汁で皮がべちょっとなったりするのを防ぐことができます。

 

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パスタマシーンの場合は、少しかための生地でどうぞ。

そのほうが作業しやすいです♪

 

覚えていただきたいことがもう一つあり、

それは・・・

 

『焼き餃子なら熱湯で、水餃子なら40度以下の水で』

 

です。

 

理由は、

焼き餃子は上部はモチモチで下はパリッと焼きたいので、デンプンを糊化させるため熱湯で、

水餃子は喉越しが良い方が美味しいので、タンパク質からグルテンに変化させるため水道水から40度以下までのお水で・・・

という餃子化学があるからなんです♪

 

料理は化学ですね。

 

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この分量で大体50枚分くらい取れるでしょうか?

 

大体300gくらいの皮なので、中身は500gくらいご用意されればいいかと思います。

 

倍量だと中身の方がちょっと残ると思いますが、そういう場合は片栗粉を入れて小さなお団子を作って残りのお野菜と中華スープに。

 

自宅ではこのとんがり帽子のキャベツ Spitzkohlで作っております

 

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餃子50個はびっくり量ですが、案外食べれてしまうもので、

自宅では大体10個〜12個ほど冷凍庫行き。

 

あとは完食致します♪

 

餃子を作るときには娘夫婦も来ることになっていて、

この時だけは

『働くざるもの食うべからず』

で、共同制作となります。

 

と言っても主人と婿が手伝うと面倒なことになり、

床は粉だらけになって後始末が大変なので、

仕事の話をしてもらって、一応は『お仕事』(笑)

 

 

これで104個ですが、

この時は上記した分量の倍

200・200・200で皮を作りました♪

 

この時の中身は、

Spitzkohl とんがり帽子のキャベツを丸ごと1個にひき肉は250gぐらいでしたでしょうか。

あまり肉肉しいよりお野菜たくさんの方が個人的に好きなので、

自宅ではほぼキャベツ餃子となっております。

 

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娘夫婦が30個ほど冷凍用に持って帰り、

私も20個ほど冷凍。

でもあとは、きちんとみんなのお腹に収まりました♪