先祖代々の書籍を処分していないというか、できない性分の主人。
こういう感じで自宅書斎の一面の壁と、
地下に備えた棚は古書のみで埋め尽くされており・・
新聞雑誌等の切り抜きもものすごくあり、
ふと手に取ったファイルの中に、
1970年に書かれた記事がありました。
『ベートーベン生誕200年』
そう。
コロナ禍でほぼ全てのプログラムは水の泡となった2020年。
1770年にボンで生まれたドイツの作曲家ベートーベンは
昨年2020年には生誕250年で、
各地でベートーベンの作品が演奏される予定でした(涙)
で、
その発見した1970年の記事を読むと・・・
ベートーベンはとても臭覚が良かったみたいです。
生涯独身でいたので、
外に食事に行くか、お手伝いさんが食事を作っていたようで。
疑ぐり深いベートーベンはウィーンでのお手伝いさんに
『家計簿』をつけさせていたので、
そこから彼の食生活を知れるとのこと。
大好物は牛肉と玉ねぎとパセリで作ったスープに、
古いライ麦パンを入れて煮たパン粥?みたいなものだったそうです。
これがライ麦パン
↓
そこに卵を10個入れ、かき卵状にして食べるのが好きだったそうです、
それもまず匂いを嗅いで。
気に入らない匂いがしたら、卵をお手伝いさんにぶつけるか、
壁にぶつけていたそうで・・・
卵は当時はおそらく高級品だったと思います。
それを一度に10個、それプラス、ぶつけるための余分な卵・・
ということは、
当時のお金で一体いくらだったのでしょうか。
ウィーンの家に残っていた『家計簿』にメモしてあった買い物リストには
仔牛
牛肉
鴨
鶏
そして魚
が頻繁に登場。
当時のお魚ですから、ほぼ川魚のマスだったと思います。
当時は今のような冷蔵システムなんてありませんから、
お魚はおそらくすぐに変な匂いになってしまったことでしょう。
で、
魚屋さん?の女性に話をして、
新鮮なものが入ったら自宅まで持ってこさせていたようです。
お代金は1ヶ月に一度まとめて支払いをしていたそうで。
飲み物の買い物リストには
白ワイン
赤ワイン
コーヒー
コーヒーはエスプレッソ式のものが好きだったようで、
1回分の豆の量は60粒と決まっていたそうです。
すごいグルメ!
エスプレッソはコーヒー豆10gとかいう基準があるそうで、
10gというのはだいたい65粒ですって!
びっくりですよね。
もっと驚いたのはベートーベンの好物はマカロニとパルメザンチーズ。
この二つとも、
チロルの山を越えなければウィーンには来れなかったので、
当時は相当な贅沢品だった筈。
ロッシーニのグルメは有名ですが、
もしかしてベートーベンも??
なんて、
古い切り抜き記事のファイルを手にして、遥か昔に思いが飛んでいる今日の午後です♪