ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

モロッコとタコのお話

#Stay at home :28日目

 

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モロッコの港町 エッサウィラ

まるでヒッチコックの映画『鳥』を思い出すような光景がある港町です。

 

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この町は日本のテレビでも紹介されたことがあるそうで、

日本へのタコの輸出量の多さと、

タコ焼き屋さんがあるとか。

 

タコはほぼ日本への輸出用なのでしょうか。

漁船から直接お魚を売っている屋台?には

タコは一匹しかありませんでした。

 

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なので、聞いてみたら答えは簡単。

禁漁の時期で、

たまたま網にかかっていたのは一匹だったから。

でもこの場合は許可されるそうで。

 

日本人をはじめとして

アジア系以外はタコは食べないとかよく耳にしますが、

とんでもない。

南欧やアドリア海、地中海に面した国々には、タコのお料理が沢山あります。

 

タコが住むような海がない、

ドイツの元々の郷土料理にはタコを使ったものはありませんが、

第二次界大戦後、

イタリア ギリシャ トルコからの移民の方達がそれぞれの食の文化をもたらし、

結果、タコのグリルやタコのカルパッチョ、タコの赤ワイン煮など、

ドイツ人も大好きな地中海料理が沢山あります。

 

ドイツで入手できるタコは茹でタコではなく、

ナマ。

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ナマのタコはよ〜く叩かないと硬くて食べられませんが、

ワインのコルクと一緒に茹でると

早めに柔らかくなるというのが欧風のやり方。

 

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いろいろな茹で方がありますが、

一番簡単で好きなのはこれ。

 

タコは丸ごと一匹ですと、

足がくりくりになってお鍋から出てきてしまいますし、

頭がプカプカ浮いてなんだかイヤなので、

お塩でゴシゴシやって流水で洗ったら、

足を1本づつ切り離しておきます。

これをビール瓶とかで適当に叩いておきます。

 

大きなお鍋に赤ワインとお水を半々くらい入れて

ベイリーフを入れて煮立てます。

ポコポコと湧いてきたら

タコとワインのコルクを入れて、

もう一度ポコポコ湧いたら弱火にして、

蓋をして10分から15分、

茹でます。

このまま蓋をして4時間ほどそのまま放置。

とても簡単です♪

 

硬め柔らかめの調整は、

放置時間の4時間プラスマイナスでどうぞ。

 

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ワインのコルクですが、

プラスティック製のものではなく、

きちんとしたコルクをお使いください。

最近のワインには木製のコルクは少ないのですが、

良いワインを開けた時にとっておくと便利です。

 

自宅では、

何かの記念に開けたワインのコルクは

日付と理由を書いて

大きなガラスの花瓶に入れて保存しております。

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ギリシャレストランやイタリアンで出てくるタコのグリルは、

この茹でたタコを

グリルパンで焼けば同じようにできます。

ドレッシングは

レモン汁とオリーブオイル1:1

そこにお塩とイタリアンパセリを刻んだものを混ぜて。

このドレッシングは、

地中海風に焼いたお魚にも合います。

 

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モロッコの港町

エッサウィラではイカを路地で売っている光景がありました。

 

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おじさんの足元にはイカが。

イカはいかが

と、

売っています (笑)

 

そこにきたお客さん...

 

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イカを見て

これはいいイカかい

と、

覗き込み

 

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自分でイカを手掴みで選ぶのもイカ

じゃなくていか にもモロッコ流 ^^

 

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モロッコには

写真を撮ってもいいでしょうか?

と聞くとすぐにOKしてくれた

たくさんの気さくな人たちがいました。

 

自転車の後ろの荷台にお魚を入れて運ぶ人

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手持ちぶたさにいる太刀魚売りのお兄さん

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なんのお話をしているのでしょうか?

漁師ではないような男性二人

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自宅待機28日目。

また安心して旅行が楽しめますように。