ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

ドイツの玉ねぎのお話

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世界のどこにもある玉ねぎ。

アマリリスと同じ種類に属し、

江戸時代に出島から日本に伝えられた時、日本人の食卓にはすぐには登場せず、

最初は観賞用としての植物の扱いだったそうです。

 

主役から脇役、調味料まで変身できる玉ねぎがこの世になかったら、

多分、調理法もおいしさも、

半減だったと思います。

 

玉ねぎ Zwiebelツビーベル。

ドイツでは色々な種類があります。

写真右のMetzgerziweibel は炒めると甘みが強くなるので、

日本のカレーやパリのビストロの定番、玉ねぎのスープやドイツ定番の玉ねぎのケーキ

Zwiebelkuchenにももってこい。

 

また、皮ごと横に2センチほどに切り、

フライパンで皮ごと焦げ目をつけて、

他のお野菜やお肉とじっくり煮れば、

皮からもとても良い色が出て、

コンソメスープの元にもなります。

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一番上の写真の

右から2つめ、そして3っ目の玉ねぎには辛さがありますが、

辛さが熱を加えた時に旨味に変わる種類です。

そちらの方は丸ごと煮ても、

またみじん切りにして使うソースの調味料や

ハンバーグの中身にもむいています。

 

左のほうの小さいのはエシャロット。

香りも高いので、小さく切ってドレッシングに混ぜても。

こちらの料理人の世界では、

エシャロットはとてもよく使われる食材の一つです。

 

ところで、いやんなっちゃうのが玉ねぎの皮。

新玉ねぎの季節を除くと、とても乾燥しているものが多いので、

無理やり爪で剥がそうとすると、

痛い思いもしたり。。。

 

ですので、

この方法をお試しになりませんか?

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使う分を前の夜か朝にお水につけておけば、

 

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柔らかくなって、するっとむけます。

 

玉ねぎの皮からでた茶色いお水は、

イースターの時期に卵の色付けにも使えます。

またそれは、

イースターの時期にお話ししますね♪