ドイツ デュッセルドルフのクッキングスクールから 

在独40年+α デュッセルドルフの大手料理教室で講師をしております

フライドポテトとドイツ人のお話

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みんな大好きフライドポテト。

日本のファーストフードのチェーン店でも大人気のフライドポテト。

 

私たち日本人には言葉を短くする文化があり、ポテトチップスはポテチというそうで、フライドポテトはフラポとでもいうのでしょうか?

 

ドイツでは、ポメスという名前で通っています。

これはポム フリットの略。

ポム ド テールは大地のリンゴという意味のフランス語で、ジャガイモをさします。

その揚げ物なので、フリット。

フレンチフライともいいますね。

 

ならば、フランスが発祥かと思えばそうでもなく、ベルギーから始まったそうです。

 

川魚をとって、それをフライにして食べていた地域に寒波が襲い、川が凍って釣りができなくなりました。

その時、納屋に転がっていたジャガイモを、小魚の形に切って揚げてみたところ、大変美味しく、定番料理となったそうです。

 

そういえば、昔々.......そうですね、1980年代でしたでしょうか。

ベルギーのアデンヌ地方の田舎町の中華料理屋さんで、メインを頼んだら

『ご飯にしますか?フライドポテトにしますか?』

と聞かれたことがあります。

興味津々で、ご飯とフライドポテトの両方を頼みましたが、フライドポテトのおいしかったこと!

中華のお惣菜に、あっていたかどうかはまた別の問題として。

 

ドイツ人もフライドポテトは大好きです。

主人も、

『これ全部食べたら明日はジムに行ってトレーニングしなきゃ』

とか言いながら、マヨネーズとケチャップをたっぷりつけてニコニコしながら食べちゃいます。

 

仕事上、自宅にはマヨネーズとケチャップは常備していない調味料の一つですので、それもあって『特別感』が重なり、おいしいのかもしれません。

主人はビールを飲み飲み、自分の分も私の分も、二人分いつも完食!

 

お皿を引き取りに来たビストロのサービスが、きれいにカラになったお皿をみて、

『美味しかったですか?』

と、声をかければ、

主人は、

『家内が食べないんでねえ。。だから自分は太るんだ』

とか言いながら、お腹を揺さぶって大笑い。

ふ〜ん.......

そうですか........

私は、主人に完食してくださいとは言っておりません............. 。

 

という、夫婦内の会話はさておき。

 

こちらのレストランで、いやんなっちゃう程の量のフライドポテトが出てくるのは日常茶飯事。

それほど、ドイツ人はフライドポテト、大好きです。

 

スーパーの冷凍コーナーにもフライドポテトがあり、オーブンに入れればできる商品が多々並んでいます。

 

ですが、普通にオーブンに入れてもカリカリとならないので、そのためにこんな商品も出ています。

 

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これは、アルミフォイル等の場所にあります。

 

このシートの優れた点は、例えば天ぷらやかき揚げ、冷たくなった唐揚げをカリッとオーブンでできること。

たくさん作って冷凍保存しておいた揚げ物を、こちらの電子レンジで温めるとカリッとなりません。

日本の電子レンジにはその機能があるようですが、こちらでは。。。

 

ですが、このシートをオーブンにしいて温めれば、カリッとなります。

もしくはお客様で、温かい唐揚げをお出ししたいときに大活躍。

 

お試しくださいませ。