お菓子を焼くと、
キッチン中に
そして玄関、リビングまで良い香りが漂います。
特にこのオレンジケーキは
とっても良い香りが漂うし、作っている間にも幸せな気分になるので大好き。
BIO
無農薬のオレンジ・・
日本では相当お高いそうですが、
ドイツのそれは一袋に4個ほど入っていて、3ユーロくらいで買うことができます。
無農薬のオレンジは小さめですので、
一回で一人でぺろっと食べれてしまいますが・・・
でも一袋だとやはり多く。
という時、
カビを生やしてしまう前に自宅ではケーキを焼いております。
これは私がちょっと鼻を高くしている自慢のケーキで、
娘が
「ママ、これは本当においしい。
でもオレンジ色をした悪魔のケーキなのよ。
小さく切ってほんの一つと思っても、悪魔が向こうから囁きかけるの。
ほ〜ら。もう一つどお?って」
と申します。
実は、
マーマレードのためにオレンジを煮た時に、
あ!と思いついて、バターケーキの生地に焼き込んでみたのが始まりです。
使うオレンジは18センチの型ですと小さめのを2個。
それに
バター 100g
お砂糖 100g
小麦粉 100g
卵が2個
アーモンドパウダー 80g
お塩がちょっと。
あとはあれば
最後にアプリコットのジャムとオレンジリキュール。
『小麦粉』
と書きましたが、
これはDinkel Mehl スペルト小麦でも、
また米粉でもできます。
特に
こちらの小麦粉405番は、
日本では中力粉といわれる種類に近いので、
小麦粉でしたら80gにして
あとはここにコーンスターチ20gを足し、どしっとならないように調整をします。
オレンジは無農薬を使いますが、
お湯を流しながらスポンジかタワシでこすってよく洗っておきましょう。
そして
それを2〜3ミリにカットします。
カットしたオレンジをお鍋に入れ、
大さじ2杯のお砂糖をまぶし、
オーブンペーパーをかぶして、
その上にお小皿。
そして、中弱火で中の水分がなくなるまで煮ます。
煮えたらそのまま冷ましておき、
煮崩れていない、きれいな形のものを、
スクエア型18センチなら9枚、
丸の18センチなら7枚、
別皿に。
残りのオレンジはハンドミキサーかスタンドミキサーでピュレ状にしますが、
ミキサー類がなければ
細かく包丁で刻んでも・・
生地の材料は
秤がなくても大丈夫。
例えば・・・
左手前が小麦粉80gとコーンスターチ大さじ1杯半
その右がアーモンドプードル80g
後ろがザラメ糖と白いお砂糖半分半分にした100gです。
計量カップですと、こんな具合・・
これがアーモンドプードル80g。
↓
こちらのケーキは日本のふわふわなケーキと違うので、
膨らまなくても大丈夫。
なので、
目秤でも成功するのがウレシクなっちゃうところ♪
欧州での調理場修行はパティスリーと調理部門とはっきり分かれていて、
調理人でも基本のケーキは焼けますし、デザートの最低の知識はありますが、
お菓子作りは・・・
というミシュランのシェフも多いというのが実体なんです、実は・・
という余談はさておき。
オレンジケーキにはこの粉類の他、
バター100gが要ります。
バターを100gの目秤ですと、
ドイツのバターは一包み250gですので、半分より数センチ少なくの目分量・・
となります。
そのバターを
小鍋に入れて溶かしておきましょう。
レンジでチンでもいいですが、個人的に電子レンジはあまり好きではないので。
バターを溶かしている間に、
ボウルに卵3とお塩をちょっぴり入れます。
ここで湯煎の準備をします。
なんんて書くと、
みなさま青ざめると思いますが、
『フライパンにお湯を張り、ごく弱火にかけます』
と書けば『湯煎』も
身近になるのではないでしょうか?
『湯煎』で卵を泡立てた方が簡単に時短で泡立つので、
ドイツの焼き込みのケーキでは卵黄と卵白を分けて泡立てる別立てより、
湯煎方式が多く使われます。
で、
そのお湯を張ったフライパンに
その全卵が入ったボウルを入れ、10秒ほど泡立てます。
そしたらそこにお砂糖とお塩をほんのちょっぴり入れて、
湯せんにかけながら白っぽくなるまでよーく泡だてます。
泡立ったら湯せんから外し、
オレンジのピュレを入れ、粉類を入れてざっくりと混ぜます。
そこに溶かしておいたバターを注ぎ、
さっと混ぜて型へ。
とっておいたオレンジで飾り
オーブンへ。
オーブンは180度で設定。
大体45分くらいの焼き時間となります。
焼けたら、
アプリコットジャムをオレンジリキュールのコアントローで溶いたものか、
お湯でといたものをハケで塗って完成。
冷めたら、
ラップでしっかり包んで冷蔵庫へ。
翌日の方が当日よりもおいしいケーキとなります。
自宅では半分は冷凍にしておいて、
娘が帰ってきた時や、夜のお茶の時間用に。
主人は、
ウィスキーと合わせるのが好きです。
10月の末だというのに暖かい毎日が続くドイツ。
なのに『シュトーレンを焼く』なんて気持ちにもなりませんが、
確実に毎年クリスマスはやってきます。
毎年みなさまとご一緒に焼くシュトーレンの日は
おかげさまで満席の日が出ております。
ご興味のある方はどうぞお早めにお申し込みくださいませ。
https://dusseldorf.hatenablog.com/entry/2022/10/18/192717